3Dデザイナーに求められるスキル

 3Dデザイナー(キャラモデル、エフェクト、マップ)

にはザックリいうと以下のものを作成するスキルが求められます。

プログラマーが知っている程度の知識なので不足が多い場合はご了承ください) 

 

  - ポリゴンモデルの作成

   形の複雑さ、三角形でいうところの頂点の数、滑かな局面の場合

   はこの頂点数が多い場合がある

 

    -テクスチャ画像の作成

   3Dモデルの表面を覆っている画像のことです。実はこれは2D画像です。

   (平面の画像)

 

   そのため3Dモデル、3Dエフェクト、3Dマップデザイナーには

   Photoshopなどの2Dデザインツールの技術、また2Dデザインの色塗りや

   絵心(キャラモデルの顔の目などのデザイン)スキルが求められます。

 

上記は基本的なスキルです。

他には....

 

  影を作成

    モデルの上に光源となるライトを設定して、建物(マップ)やキャラモデル

 に対応する地面や壁に影が表示されるようにします。

 またベイク(焼きこみ)といって、ライトの位置に応じて影が作られるのではなく

 あらかじめマップのシミとして影を設定することで、逐一影を計算する

 負担を減らすなどの作業も行います。

 

 影の処理をライトで行うのはコンピューターにかなり負担をかけますので

 ベイクなど、あらかじめ焼きこんでおくのがおすすめです。

 

 LODの設定

 Level of Detail」の略だそうです。

 プレイヤーカメラの距離に応じてモデルのテクスチャ画像がぼやける

 (解像度が低く、テクスチャファイルサイズが小さいものに変更する)

 設定となります。

 なぜ必要か?というとザックリいうと処理負荷(コンピュータの負荷)

 を減らすためです。遠いところにあるものはカメラに詳細に表示する必要が

 ないため、ぶっちゃけ適当な見た目でもよいということです(極論ですが)

 例えば建物に傷やシミがある3Dモデルがあったとします。

 カメラから遠ざかったときに見えなくなるので、わざわざ解像度の高い

 傷やシミがある画像を使うと処理負荷が高くなるので、色しか設定されて

 いないような画像に切り替えます。

 

 3Dモデルで最も重いのはテクスチャだったりしますので、これはゲーム機の

 CPU(演算用)、GPU(グラフィック表示用)の負担を減らすのにかなり

 貢献したりします。

 

 

モーションデザイナーについて

 

3D モーションデザイナーは上記の作業を行いません。

3Dモーションデザイナーはアニメ作成でいうところのアニメーター(動きをつける)

のが仕事になります。

 

プログラマーがモーションデザイナーに知っておいてほしい知識は

モーションには ワンショット(一回だけ再生される)と ループモーション

の2種類が大きく分けて存在することです。

(当たり前の知識ですが知らない人もたまにいます。いやマジで...)

 

ワンショットのモーションの例

 攻撃時の殴り、斬撃モーション、死亡、ダメージモーションなどの

 一回しか再生しか再生されないモーションです。

 

 ダメージモーションがループして何回も再生されていることを想像して

 みてください。痙攣しているみたいでエロいですね...

 でも実際、ダメージモーションがループされていて爆笑したことが

    何回かあります(笑)

 

ループモーションの例

 キャラが落下(地面に足がついていない)時のいつ終わるかわからない

 (モーション時間が決まっていない)モーションなどです。

 あとは飛行モーションとか?

 

 また3Dエフェクトにもモーションという概念があります。

 爆発エフェクトはワンショットで一回再生でもよいですが

 オーラや火などのいつ終わるか決まっていないエフェクトは

 in (もしくはstart) , loop ,  out(もしくはend) などの3種類のエフェクトで

 区切る必要があります。

 

 またマップデザイナーもループモーションを知っておく必要があります。

 例えば、街などのSFチックなデジタル看板で文字が流れるようなオブジェクトを

 配置する場合はモーションをループさせる必要があります。

 なぜこのような話をするかというとたまにマップデザイナーから

 「看板の表示が1回だけ動いて止まってしまいます」と相談を受けることが

 結構あるからです。これはその看板のオブジェクトの文字が流れるような

 モーションがループ設定になっていないためです。

 

まだまだたくさんあると思いますが、このブログは入門編として

記事を作成しているのでこれくらいにしておきます。

(この記事を見て「そんな知識では足りないよ!」とおっしゃるベテランデザイナーや

 開発者の方はこの点をご了承お願いします。)