ゲーム開発のお仕事(3Dデザイナー編)
ゲーム開発にはいろいろな担当セクションの仕事がありますが
今回は以下の職業についてご紹介します。
3Dデザインは2Dデザイナーがイメージ画像を作成してそれを基に作成する
場合が多いです。
3Dデザインの発注はプランナーが行います。
(ですが、作成するリストだけ作って依頼する際はプログラマーが機能実装する
際にデザイナーにお願いするパターンもたまに?あります。)
・3Dモデル デザイナー
プレイヤーなどの人体やエネミー、NPCのキャラモデルの作成
後述するキャラのモーションをつける際のリグ(可動範囲みたいなもの)
などをつけるのもモデルデザイナーが行います。
・3Dモーションデザイナー
上記の3Dモデル デザイナーが作成したモデルに
動き(アニメーション、モーションともいう)をつける
主に以下のようなモーションが代表的だと思います。
- 待機モーション
肩で呼吸しているような移動、攻撃をしていないときのモーション
- 移動モーション
歩き、走りなどのモーション。まれに飛行移動やスライディング、
回避(素早く前回り受け身で移動)などもあります。
- 攻撃モーション
手足系(殴る、蹴る)、武器系(切る、銃撃する)、
呪文系(手を前に突き出す)などです。
エネミーモンスターの場合は、かみつく、突進する、上から落下する
などもあります。
- ダメージモーション(死亡時、状態異常モーションも含む)
攻撃を受けた際ののけぞりや苦しんでいることを示すモーションです。
死亡時に地面に倒れこんだり、空中に飛び上がった後で爆発する死亡モーション
も作成します。
また状態異常などのバフ(防御力アップなどの良い効果)や
デバフ(攻撃力ダウンや毒、眠り、混乱などのプレイヤーの
不利になるモーション)のモーションも作成します。
- 会話時のモーション
腕を振って熱弁したり、やれやれなどのあきれたように手を広げた
モーションなど。主に村人などのNPC(ノンプレイヤーキャラクター)用
- イベント用特殊モーション
これはゲーム中のアクション操作(プレイヤー、エネミーなど)ではなく
イベント中の驚いているときや、悲しんでいるときなどの感情モーションです。
- カメラモーション
これはキャラ、エネミーにつけるアニメーションではなく
カメラの角度や位置を移動させるためのアニメーションです。
要は映画でいうところのカメラマンのようなことは3Dゲームではモーション
デザイナーが作成します。
このカメラモーションは単純なもの(角度を変更、位置を変更)
するだけならばプログラマーが行ったりしますが、イベント用の複雑な
曲線的な動きを何度もするようなカメラモーションだとデザイナーに依頼する
ことがほとんどです。
・3Dエフェクト デザイナー
様々な演出用のエフェクトを作成します。
- ダメージ用ヒットエフェクト、衝撃エフェクト
殴った際のとげとげしいミルククラウン(攻撃した側とは逆方向に
はじけるような)エフェクトが代表的だと思います。
切り付けた際の斬撃エフェクトなども作成しますが、
銃口から出るマズルフラッシュや血しぶきエフェクトは状況によっては
モーション版が作成する場合もあるかもしれません。
違いは、エフェクトを発生するキャラモデルとの距離が
一定でかつ、同じ場所に必ず発生する場合はモーションで行い、
発生する場所が不定(当たる位置によってエフェクト表示位置が異なる)
場合はモーションとエフェクトのモデルを別で作成します。
そういう意味では斬撃エフェクトもモーションの中に含まれるかも?
またダメージだけではなく、落下時の地面に表示される衝撃波エフェクト
魔法攻撃時に飛んでいく”かめはめ波”のようなエフェクト、魔法陣のような
演出エフェクト、爆発エフェクトなども作成します。
<エフェクト デザイナーが作成する一般的なもの>
-衝撃波(風系?)
-ビーム(光系?)
-爆発(火系?)
-水系(水中で攻撃するエネミーだがプレイヤー側は水面に入れない場合、
エネミーが水面に潜る際に発生させる水しぶきエフェクトなど
あまり作らないかも....)
-メニュー用UIエフェクト
(パーティクル(粒子放出)エフェクトとも。
主にボタンを押した際や決定した際に”キラン!”と光るエフェクトや
ステージクリア時の演出用。2Dデザイナーが作成する場合もある)
・3Dマップ デザイナー
建物(遺跡、敵基地)やダンジョン、自然物(森、川、海、空の雲)、
街などを作成する3Dデザイナーです。
個人的なイメージですが昨今のコンシューマーゲームはマップ範囲が広いので
物量的に大変そうです。
次回は3Dデザイナーとプログラマーの関係をご説明します。